【学びのステップ】考えなくてもできるようになるまでの道のり
知識が習慣になり、考えなくてもできるようになる道のりについて考えてみたいと思います。
習慣になるまでの道のり
●知らない(対象についての知識が無い)
「TRIZ-40の発明原理」がどのような手法か使ったことないのでやり方を知らない。
●知っている(対象についての知識がある)
セミナーで「TRIZ-40の発明原理」を学び手法を知った。
●やってみる(知ったことを試してみる)
情報を整理する必要があったので、「TRIZ-40の発明原理」を使ってアイデア発想することを試してみた。
●わかる(対象がどのように利用できるかがわかった)
「TRIZ-40の発明原理」を使うことでアイデア発想できることがわかった。
●できる(対象を何度も使って、使い慣れてきて、いろいろな問題にも対応できるようになった)
意識的に「TRIZ-40の発明原理」を使う練習を重ねて、いろいろな問題にも対応でき、アイデア発想ができるようになった。
●している(対象を意識しなくても、自然にできる状態になった)
意識せずに「TRIZ-40の発明原理」を頭の中だけでもできるようになった。
このような流れで、「知識」が「試行」を通じて「価値基準」になり「反復学習」を通じて「習慣」になっていきます。
最後の「している」という状態が、「考えないでできる状態」になります。
習慣になるまでの壁
この学習プロセスの各ステップの間には、越えないといけない「壁」があります。
「知らない」を「知る」に進むための、最初の壁は「知識の壁」です。
対象の情報を何らかの形で吸収することで対象を「知る」必要があります。
「知る」から「やってみる」に進むための2番目の壁が「行動の壁」です。
得た知識を「使ってみないとわからない」ので、試してみる(行動する)ということになります。
「やってみる」を「わかる」に進むための3番目の壁が「気づきの壁」になります。
ただ試すだけでは気づきの壁は越えられませんので、「適切な視点(仮説)」を持つことが必要になります。
仮説をもち試すことで、試した際のギャップを知ることができ「気づきの壁」を越えるきっかけをつかめます。
「わかる」から「できる」に進むための4番目の壁は「技術の壁」。
「わかっちゃいるけど、持っている技術や手段が追いつかない」という状態で、いわゆる練習不足の状態です。
「どうしたらできるか?」という気持ちで仮説を考え、小さな成功体験を何度も繰り返して、やがて「できる」ようになります。
「できる」から「している」に進むための5番目の壁は「習慣の壁」です。
「新しいことを始めて、できるようになっても長続きしない」という状態になります。
習慣の壁を越えるには、ホメオスタシスという生物に備わっている機能を味方にする必要があります。
ホメオスタシス機能は、「変化」が起こるとそれを危険と判断して、通常の状態に戻そうとします。
日々の日常が維持できているのもホメオスタシス機能のおかげです。
良い変化も悪い変化も一律で「変化=危険」ととらえますので、ホメオスタシスの影響をあまり受けないように、
小さな変化を繰り返すことで、ホメオスタシス機能を変化に慣れさせていきます。
やがて、その小さな変化をホメオスタシス機能が受け入れることで日常となり、
その変化の行動が無いと今度は気持ち悪くなります。
そうなるとやがて考えなくてもできるようになり、自分のものにできた状態になります。
まとめ
・習慣になるまでには6つの状態がある。
・習慣になるまでには越えなければいけない5つの壁がある。
・自分が6つの状態のどのステップなのか、目の前の壁は何なのか?を知ると今越えなければいけない問題や課題に気づきやすくなる。