ふりかえり検証結果をモデル化する
私が今でも主戦場としているシステム開発では、システム開発のプロジェクトが終わると、振り返りのミーティングがもたれます。
「どのようなことを行ったか。また、良かったことや悪かったこと」を出し、
次にどうしたらよいかへつなげるためのミーティングです。
ですが、形だけのミーティングとなり、出したから終了した気持ちになることも多いです。
これは、ふりかえり検証結果を「モデル化」できていないため、検証結果の情報が有効活用されない状況になってます。
仮説をたて、試行して、ふりかえり検証
「仮説をたて、試行して、ふりかえり検証」することは下記の記事で書いてますので、参考にしてください。
ふりかえり検証結果をモデル化するには、「親和図法」を使って整理することで、抽象化・概念化します。
抽象化することでモデル化しやすくなります。
やりかたとしては、
ふりかえり検証で出てきた情報を、それぞれカードや付箋に書き、各情報単位に分けます。
この時、書かれている内容が複数の表現で受け取れる内容にならないように気をつけてください。
この時、分けにくい情報がありましたら、表現が抽象的になっていることがありますので、その情報を5W3H等で深掘りして、具体化させてカード化してください。
次に、共通する概念、内容毎に、カードをグルーピングしていきます。
この作業を行うポイントとして、カード同士で「○○と通じるところは?」や「○○で例えるなら?」、「得られた学びで共通するところは?」等を問いかけながらグルーピングします。
グルーピングできたら、次にそのグループを一言で表現できる抽象化したグループタイトルを付けます。
全てのグループにタイトルを付けてください。
タイトルを付け終わったら、グループのタイトルがどのような関係性になっているか、相関関係、因果関係を考えながら矢印でつなぎ合わせて関係図を描きます。
関係図を描くことで、自分の中で規範・ルール・方針とすることで、自分が持つ価値基準をアップデートさせます。
その作業を「モデル化」といいます。
そして、得た学びの情報を元に、次の仮説を考え、次の学びに繋げていくようにするのです。
この学習サイクルが習慣化することで、価値基準のアップデートが加速され、視座・視野・視点の広がりも大きくなり、より多くの情報をインプットできるようになります。
まとめ
・ふりかえり検証結果をモデル化するには「親和図法」を使うことで抽象化と整理ができる。
・「○○と通じるところは?」や「○○で例えるなら?」、「得られた学びで共通するところは?」等を問いかけながらグルーピングする。
・相関関係、因果関係を考えながら矢印でつなぎ合わせて関係図を描き、全体構造を認識する。
・得た学びの情報を元に、次の仮説を考え、次の学びに繋げていくようにする。